映画鑑賞記(2)「エコール」

「エコール」

フランク・ヴェデキントの小説『ミネハハ』原作。監督ルシール・アザリロヴィック 2004年フランス・ベルギー制作。


良かった。賛否両論ある作品だと重々承知の上ですごく良かった😭😭😭きちんとした大人の方からお叱りを受けそうだけど…(一応私も初老に近い充分大人)。


何だかんだ言っても少女の魅力ってあると思うのですよ。少女に限らず少年の魅力も然り。私も一応子供がいるので、怒る大人の気持ちも充分理解できます。


しかししかし、それとは別として…人間の一生においてそれぞれの年代の魅力がありますが、少女時代のそれは別格な気がします。一瞬だけの儚げな美と言いますか。だからこそ少女物の絵画や映画、小説などいろいろあるのかと。


この映画に出てくる女の子達は超絶美少女と言うより、日常の中では可愛い方にに分類されるかな?と言う感じ。それがかえって不思議な効果を醸し出してるのかも。世界の美少女ランキング見てると、本当にお人形の様で現実に居るとは思えないレベルだもんなぁ。ほとんど上位が白人女子なのは、ま〜しょうがないのかなぁ。彼女らの振りまく妖精度、天使感は私には否定できない。


それはさておき、私を虜にしたのは少女達よりも先生役の大人の女性達。特にエレーヌ・ド・フジュロル演じる足の悪い先生が、杖ついてるのにタイトなスカート&上品なのに妙に艶っぽいブラウス、そしてハイヒール!👠!足悪いのに‼️最高じゃないすかこのセンス😭😭😭バレエの先生役 マリオン・コティヤールは言わずもがなでミステリアスな美しさ。フランスの女優はタバコが似合うね。


深い森の中、高い塀に囲まれた古い教会の様な誰も知らない学校。そこに暮らすのは女生徒、女教師、老女の使用人、女性だけ。


ドア、床、窓、建物のディテールから、机、椅子、棚の家具類まで全てが美しい✨白で統一された少女達の制服やバレエの衣装(アニエス・べー )、食器ににいたるまで隙がない。もし1つでも安っぽい要素があったならガラガラと音を立てて崩れてしまうだろうに、監督の完璧な仕事が素晴らしすぎるよ ( ߹꒳​߹ )アリガトウ


古い物を大事にするヨーロッパだからこそ撮れた映画かも。こんな物語を映像化できるなんて、そしてそれをお茶の間で観れるなんて…何て贅沢なんでしょう。そう、美しくてミステリアスで贅沢な作品なのです。謎で不可解な箇所も多くおすすめする人をすごく選ぶ映画だとは思いますが…(そんな作品ばかり観がち( ´•ᴗ•ก)ポリポリ)。

※Amazonより画像引用しました。


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