私と雑貨屋
子供の頃から雑貨屋や文具店が大好きでした。私が子供時代を過ごした70、80年代は今の様な大型ショッピングモールはなく、個人店が主体でした(あってもデパートでした)。
小学生の頃、近所に小さな文具店が数店あり、そこでカラフルな鉛筆や消しゴム、メモ帳を眺めているだけで胸がワクワクしたものでした。
中学生になると街中の小さなファンシーショップまで足をのばし、少ないお金をやりくりしてささやかな雑貨を買って幸せいっぱいな気持ちになっていました。
高校生になると外国の音楽や映画、ファッションにも興味が出てきて日本にはないデザインの服や雑貨にも興味を持つ様になりました。当時はまだ珍しかった古着屋へ通って、穴の開いたデニムのカッコよさに目覚めたりしていました。
いつの時代にも雑貨や服は私を幸せにしてくれる大事な存在でした。
そしてそれはほとんど個人店で、今思えば建物も古くそんなに品揃えも良くなかったのですが、それでもあの時代には十分すぎる空間でした。
現在、私も大型複合施設は好きでたまにお世話になっていますが、それとは別で個人店ならではの良さも大事にしたいと言う思いがずっとありました。
それが今の店を開こうと思った大きな理由のひとつです。
私の店を見つけて勇気を出して訪ねてくれた方々が、こんなところにこんな場所があったなんて…と、子供の頃の私の様な気持ちになってくれたらこんなに嬉しい事はありません(#^^#)
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